金庫解錠あるある

鍵屋にしか伝わらない金庫開錠あるあるなネタを紹介します。

金庫開錠を頼まれたので現場に急行したところ、なんとお通夜の真っ最中でした。
どうやら金庫の所有者が亡くなって、親戚一同が集まっているところで金庫を開けて欲しいということなのでしょう。
和室で犬神家の一族よろしく喪服の親戚一同が集まっているところで視線をあびながら金庫の鍵開けをすることになってしまいました。

金庫自体はよくある家庭用金庫だったので簡単に開けられるものなのですが、さすがに注目をあびているということですっかり緊張してしまって、いつもより時間がかかってしまいました。
うまく開けられないことで余計プレッシャーがかかって・・・悪循環に陥ってしまったのですが、まあ、それでも30分ほどで開けることができたのでよかったです。

金庫が開いた後は鍵屋は中身を見ないようにします。
依頼者に金庫が開いたことを告げると堰を切ったように親戚一同が金庫に群がりだしました。
アレがない、こんなものがあった!の大騒ぎです。
わたしはその場でポカーンと立ち尽くしてしまいました。
料金を支払ってもらうため、その場でずーっと待っていたのですが、誰にも気づいてもらえる気配がありませんでした。しばらくたってようやく騒動が落ち着いたころに「あ、鍵屋さん。まだいたんですか」というふうに気づいてもらえて料金を請求しました。

金庫の中に大金が・・・なんてことは実はめったにありません。でも、そういったことを期待する人は多いのかもしれませんね。